K 介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。
食事時間には、入所者のミールラウンドを行い、栄養管理のための情報収集を行っている。
入所者は、75歳、男性。
BMI 18.0 kg/m 2。
常食を自立摂取しているが、食事中にむせがあり、がらがら声になることがある。
食事摂取量は減少し、 6か月で 10% の体重減少を認める。
栄養アセスメントの結果を踏まえ、ミールラウンドにおいて、注意して観察すべき事項である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
嚥下障害が疑われる入所者の食事場面(ミールラウンド)で、注意して観察すべき事項を問う問題です。
誤嚥の予防には、食べるときの姿勢が大きく影響します。
【選択肢別解説】
1:× 食事に要する時間は、食べる力の目安にはなります。
しかし誤嚥の危険を直接減らすための観察としては、姿勢ほど重要ではありません。
2:× 食事への意欲は、摂取量の減少の背景を知るために必要な情報です。
しかし、むせや誤嚥への対応として最も重視する観察事項ではありません。
3:× 食べこぼしは、口唇の閉じる力や手の動きの問題を示します。
この入所者の課題であるむせや誤嚥とは直接の関係が薄いです。
4:○ 頭が後ろに反っていたり体が傾いていたりすると、気道が開いて誤嚥しやすくなります。
あごを軽く引き、体幹を安定させた姿勢で食べているかを観察することが最も重要です。
【ポイント】
誤嚥を防ぐ食事姿勢は、いすに深く座り、足底を床につけ、あごを軽く引いた姿勢です。
ミールラウンドでは、食事の様子から嚥下の問題を早く見つけ、食形態や介助方法の見直しにつなげます。