75歳、男性。
身長 165 cm、体重 45 kg(標準体重 60 kg)の COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の栄養管理に関する記述である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)では呼吸に多くのエネルギーを使うため、体重が減少しやすくなります。
この患者はBMI約16.5で、標準体重の75%とやせが目立ちます。
【計算】
BMI=45÷1.65²=45÷2.72=約16.5 kg/m²
%標準体重=45÷60×100=75%
【選択肢別解説】
1:× エネルギー2,400 kcalは多すぎます。
目安は安静時エネルギー消費量の1.5〜1.7倍程度で、急に多く与えると二酸化炭素の産生が増えて呼吸の負担になります。
2:× たんぱく質40 gは少なすぎます。
筋たんぱく質の分解が進んでいるため、体重1 kg当たり1.2〜1.5 g程度を目安に十分に与えます。
3:○ 経腸栄養剤は、分枝アミノ酸含量が多いものを選択します。
COPDでは筋肉の消耗に伴い血中の分枝アミノ酸が低下しており、筋たんぱく質の合成を助けるためです。
4:× 炭水化物の摂取エネルギー比率70%は高すぎます。
炭水化物は呼吸商が1.0で二酸化炭素の産生が多く、換気の負担を増やすためです。
5:× 脂肪の摂取エネルギー比率15%は低すぎます。
脂肪は呼吸商が0.7と低く、少ない量で多くのエネルギーを得られるため、比率を高めにします。
【ポイント】
COPDの栄養管理は「高エネルギー・高たんぱく質」「炭水化物を控えめに脂肪を多めに」「分枝アミノ酸の補給」です。
少量頻回食にして、食事による呼吸困難を防ぎます。