正解を2つ選んでください。
正答2・4
解説
正解は2と4です。
研究の目的に合った疫学研究デザインを選ぶ問題です。
時間の前後関係を調べるのか、まれな疾病か、倫理的に介入できるかが判断の手がかりになります。
【選択肢別解説】
1:× 習慣的なビタミンC摂取量と脳血管疾患発症との関連は、横断研究ではなくコホート研究で調べます。
摂取が先で発症が後という時間の流れを追う必要があり、同じ時点の調査では因果の向きがわからないからです。
2:○ 国別の喫煙率と肺がん死亡率との関連は、生態学的研究です。
個人ではなく国や地域などの集団を単位として、指標どうしの相関をみる研究方法だからです。
3:× ある年の健診で把握したBMIと収縮期血圧との関連は、コホート研究ではなく横断研究です。
同じ時点で測定した2つの項目の関連をみているからです。
4:○ 石綿への職業性曝露と悪性中皮腫発症との関連は、症例対照研究に適しています。
悪性中皮腫はまれな疾病なので、患者(症例)と対照を集めて過去の曝露歴を比べるのが効率的だからです。
5:× 妊婦の有機水銀摂取量と胎児影響との関連は、介入研究では調べられません。
有害な物質を意図的に摂取させることは倫理的に許されないため、コホート研究などの観察研究で調べます。
【ポイント】
まれな疾病は症例対照研究、因果の時間関係はコホート研究、集団単位の比較は生態学的研究と覚えます。
有害な曝露を人に割り付ける介入研究は、倫理的に実施できません。