正答2
解説
正解は2です。
加齢に伴う消化器・内分泌機能の変化を問う問題です。
高齢期には消化液の分泌や消化管運動が全体として低下し、カルシウム代謝にかかわるホルモンも変化します。
【選択肢別解説】
1:× 膵液分泌量は増加ではなく減少します。
膵臓の萎縮や外分泌機能の低下によって、消化酵素の分泌量が減るためです。
2:○ 消化管の平滑筋層は加齢とともに萎縮して薄くなります。
その結果、蠕動運動が弱まり、便秘が起こりやすくなります。
3:× 食道の蠕動運動は増大ではなく低下します。
そのため食塊の通過が遅れ、嚥下障害や逆流の一因になります。
4:× 血中副甲状腺ホルモン(PTH)は低下ではなく上昇する傾向があります。
腸管でのカルシウム吸収の低下や活性型ビタミンDの減少により、血中カルシウムを保とうとPTH分泌が増えるためです。
5:× 血中コルチゾールは加齢による大きな変化がみられず、ほぼ維持されます。
加齢で明らかに低下する副腎ホルモンは、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などの副腎アンドロゲンです。
【ポイント】
高齢期は「分泌・運動・吸収が低下する」と覚えると整理しやすいです。
PTHはカルシウム吸収低下の代償として上昇し、骨粗鬆症の一因になる点も頻出です。