疫学研究に関する記述である。
に入る正しいものの組合せはどれか。
1つ選べ。
A 市在住の 45歳以上の男性日系人を対象とした a 研究では、飽和脂肪酸の摂取量が 10 g/日以上の群に対して、10 g/日未満の群における 10年間の脳卒中死亡率の b は 2.1であった。
a b
正答1
解説
正解は1です。
研究デザインと、そこで算出される指標の対応を問う問題です。
対象者を摂取量で群分けし、10年間追跡して死亡率を比べているので、コホート研究です。
【語句の検討】
a:曝露(飽和脂肪酸の摂取量)で群を分けて、将来の脳卒中死亡を追跡しているため、コホート研究です。
症例対照研究は、すでに病気になった人と対照者を集め、過去の曝露をさかのぼって比べる方法です。
b:曝露群の死亡率を非曝露群の死亡率で割った比なので、相対危険です。
「2.1」という比の値であることも、相対危険であることを示します。
【選択肢別解説】
1:○ コホート研究で、死亡率の比である相対危険を求めています。
2:× 寄与危険は、2群の発生率の差で表します。
本文の値は比であるため、寄与危険ではありません。
3:× 症例対照研究では発生率を直接求められないため、相対危険は算出できません。
4:× オッズ比は症例対照研究で用いる指標ですが、本文は追跡調査なのでコホート研究です。
5:× 症例対照研究ではなく、また寄与危険でもありません。
【ポイント】
コホート研究では相対危険と寄与危険、症例対照研究ではオッズ比を求めます。
「比」なら相対危険、「差」なら寄与危険と覚えると区別しやすいです。