管理組合の管理行為に関する次の記述のうち、マンション標準管理規約の定めによれば、不適切なものはいくつあるか。
ア管理組合は、計画修繕、不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕、敷地及び共用部分等の変更、建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査費用、その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理のためには、修繕積立金を取り崩すことができる。
イ管理組合は、計画修繕、不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕、敷地及び共用部分等の変更、建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査費用、その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理のためには、借入れをすることができる。
ウ管理組合は、収支決算の結果、管理費に余剰が生じた場合、区分所有者から返還の求めがあるときは、負担割合に応じて返還することができる。
エ管理組合は、修繕積立金に充当するため、建物の屋上部分の一部を携帯電話会社に賃貸することができる。
正答1
解説
正解は1(不適切なものは一つ)。
標準管理規約における修繕積立金の取崩し、借入れ、管理費の余剰、共用部分の第三者への賃貸を問う個数問題です。
【選択肢別解説】
ア:○ 修繕積立金は、計画修繕、不測の事故等による修繕、敷地及び共用部分等の変更、建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査、その他区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができます。
根拠:標準管理規約28条1項。
イ:○ 管理組合は、修繕積立金を取り崩すことができる上記の業務を行うため必要な範囲内において、借入れをすることができます。
根拠:標準管理規約63条。
ウ:× 組合員は、納付した管理費等及び使用料について、その返還請求又は分割請求をすることができません。
管理費に余剰を生じた場合は、その余剰は翌年度における管理費に充当します。
区分所有者の求めに応じて返還するのではないので不適切です。
根拠:標準管理規約60条、61条1項。
エ:○ 管理組合は、総会の決議を経て、敷地及び共用部分等(駐車場及び専用使用部分を除く)の一部について、第三者に使用させることができます。
コメントでは、携帯電話基地局の設置のために屋上の一部を賃貸する場合が例として挙げられています。
得られた使用料は、管理費用に充てるほか修繕積立金として積み立てます。
根拠:標準管理規約16条2項・コメント、29条。
よって不適切なものはウの一つです。
【ポイント】
管理費の余剰は「翌年度の管理費に充当」、組合員からの返還請求はできません。
借入れができる範囲は、修繕積立金を取り崩せる範囲と同じです。