第115回 看護師国家試験 午後問239
大型の台風が直撃するという予報を受けて、午前 9 時、病院では災害対策本部が立ち上がった。
また、病院の所在する市から避難所への看護師派遣の要請を受け、対応することになった。
この台風による大雨の影響で、大規模な土砂災害が発生した。
病院から派遣されて避難所内を巡回していた看護師は、元気がない C さん(66 歳、女性)のことが気になり、毎日声をかけていた。
発災 3 日目、C さんは避難所内を巡回していた看護師を呼び止めて話をした。
C さんは、土砂災害があったときに娘と自宅にいたが、 C さんが先に屋外に避難したことを悔やんでいた。
「娘の行方がまだ分からない。 静かになると、あのときのことを思い出して涙が止まらなくなる」と悲しんでいる。
このときの看護師の C さんへの対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1(「睡眠と食事の状況を聞く」)。
発災3日目の被災者で家族行方不明、悲嘆と不眠が予測される状況では、心身の基本的ニーズである睡眠・食事の状況を確認することがアセスメントの第一歩であり、PTSDや遷延性悲嘆障害、急性ストレス障害のリスク評価にもつながる。
また基本的ニーズの確保は被災者支援の基盤である。
2の「早く忘れる」は悲嘆を否定する極めて不適切な対応で、二次被害を生む。
3の「待てば見つかる」は根拠のない安易な励ましで信頼を損ない、現実が違った時に苦痛を増大させる。
4の新しいこと提案は時期尚早で被災者の心理状態・優先順位に合わない。
サイコロジカル・ファーストエイド(PFA)の原則:傾聴と共感、基本ニーズ確認、安全と尊厳の確保、専門的支援への繋ぎが被災者ケアの基本である。まとめて解く
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