第115回 看護師国家試験 午後問238
大型の台風が直撃するという予報を受けて、午前 9 時、病院では災害対策本部が立ち上がった。
また、病院の所在する市から避難所への看護師派遣の要請を受け、対応することになった。
午後 1 時、落雷によって病院の電源供給が一時停止したが、直後に自家発電に切り替わり、医療機器は正常に作動している。
ICU には患者 4 名が入院し、全員が輸液ポンプを使用している。
A さん(65 歳、女性)は鎮静薬が投与され、人工呼吸器が装着されている。
B さん(78 歳、男性)は大声で家族を呼び続けている。
その他の患者は心配そうな表情で ICU 内を見回している。
このときの ICU 看護師の対応で適切なのはどれか。
正答2
解説
正解は2(選択肢2番目「意識が清明な患者に声かけ」)。
災害時のICUでは患者の不安が高まりやすく、心理的支援が重要となる。
意識清明な患者に状況説明と安心の声かけを行うことで、不安を軽減し混乱を防ぎ、ICU内の落ち着いた環境を保つことができる。
これは災害時のサイコロジカル・ファーストエイドの観点からも適切である。
1のBさんの転棟は安全確認なしには不適切で、ICU入室には医学的必要性があり主治医判断と一般病棟の受け入れ準備が必要。
3の人工呼吸器を外して手動補助は、機器が正常作動中である状況では不要かつ患者に危険(不要な侵襲)。
4の輸液ポンプを自然滴下に切り替えるのも医療機器が正常作動している状況では不必要で、投与量精度が下がり患者に不利益となる。
災害時の安全確保と平常時に近いケアの維持、患者の心理的支援の両立がポイントとなる。まとめて解く
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