第115回 看護師国家試験 午後問217
A さん(21 歳、女性、大学生)は半年ほど前から疲れやすさを自覚していた。
その後、安静時にも息切れと動悸が出現するようになり、 1 か月前から所属するテニスサークルを休んでいる。
数日前からは手が震えるようになり、学業にも支障が出てきた。
頻繁に汗が出ると自覚しており、母親から「首が腫れている」と指摘され受診した。
受診時は、身長 160 cm、体重 44 kg で半年前から 6 kg 減少している。
体温 37.5 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 132/分、血圧 152/70 mmHg であった。
診察の結果、Basedow〈バセドウ〉病が疑われ、甲状腺アイソトープ(123I)摂取率検査を受けることになった。
検査前の食事で制限するのはどれか。
正答3
解説
正解は3。
甲状腺アイソトープ(123I)摂取率検査は、放射性ヨウ素同位体を投与し甲状腺への取り込み率を測定して機能を評価する核医学検査である。
検査前に多量のヨウ素を摂取すると、競合により放射性ヨウ素の甲状腺への取り込みが低下し検査結果に大きく影響するため、ヨウ素を多く含む食品(海藻類:コンブ・ワカメ・ヒジキ・海苔、寿司、昆布だし等)の摂取制限が必要となる。
一般に検査の1週間前から制限する。
また検査前のヨウ素含有うがい薬の使用、ヨード造影剤の使用も検査結果に影響するため確認が必要である。
1の果物、2の肉類、4の緑黄色野菜はヨウ素含有が少なく制限不要。
ヨウ素は甲状腺ホルモン(T3、T4)合成に必須の元素であり、その特性を利用した検査原理である。まとめて解く
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