正答3
解説
正解は3です。
肝動脈塞栓術(TAE:transcatheter arterial embolization)は、カテーテルを肝動脈まで進め、腫瘍に栄養を送る血管を塞栓物質でふさぐ治療です。
腫瘍への血流を止めて、腫瘍を壊死させます。
【選択肢別解説】
1:× 肝囊胞は液体のたまった良性の袋で、多くは治療を必要としません。
肝動脈塞栓術の適応ではありません。
2:× 脂肪肝は肝細胞に脂肪がたまった状態で、食事療法や運動療法で改善を図ります。
塞栓術の適応ではありません。
3:○ 肝細胞癌は主に肝動脈から血液を受けており、正常な肝組織は門脈からも血液を受けています。
そのため肝動脈をふさぐと、正常な肝臓を保ちながら腫瘍を選んで壊死させることができます。
4:× 急性 A 型肝炎はウイルス感染による肝炎で、安静などの対症療法で多くが自然に治ります。
塞栓術の適応ではありません。
【ポイント】
肝細胞癌の治療には、肝切除、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、薬物療法などがあります。
塞栓術の後は、発熱・腹痛・嘔気などの塞栓後症候群がみられることがあります。