第112回 看護師国家試験 午後問236
Aさん(50歳、男性、自営業)は妻(48歳)、長男(23歳、会社員)と3人で暮らしている。
3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。
最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部CT検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症と診断された。
Aさんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。
1か月後の定期受診のときに、A さんは「長男に私の病名と遺伝性の疾患であることを伝えました。
長男には何も症状はありませんが、発症前診断を受けて欲しいと思っています」と外来の看護師に話した。
看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1。
「長男が脊髄小脳変性症についてどの程度知っているか確認することを勧める。」が正しい。
事例では、現在の危険、対象者の意思、家族や地域資源、継続支援の必要性を同時に読む。
最初に安全を守り、次に本人の力を生かす対応を選ぶ。
1は、設問で問われた適切なものの条件に合う。
2の「長男には症状がないので発症前診断では発症の予測はできないと説明する。」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
3の「両親の同意があれば長男が発症前診断を受けることができると説明する。」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
4の「長男が頭部 CT 検査を受けることを勧める。」は、この場面で最初に確認・実施すべき内容とは優先順位が異なる。
事例問題は、設問時点で最も危険を減らす選択肢を優先する。まとめて解く
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