第106回 看護師国家試験 午後問238
Aさん(60歳、男性)は、自宅近くを散歩中に突然の胸痛が出現し、救急車を要請した。
救急隊到着時のバイタルサインは、呼吸数28/分、脈拍100/分、血圧80/40 mmHgであった。
冷汗が著明で、前胸部から左肩にかけての激痛を訴えていた。
問診で狭心症の既往歴があることが分かった。
入院時の検査で急性心筋梗塞と診断された。
緊急心臓カテーテル検査で左冠動脈起始部に 90 % の閉塞を認め、緊急冠動脈バイパス術が行われた。
術後5日、集中治療室から一般病棟に転棟した。
Aさんは 「手術も無事終わって命が助かった。
リハビリテーションが大切と聞いたので、頑張って廊下を歩きますよ」と看護師に話した。
術後の ADL 拡大は順調に進み、A さんは病棟内での 200 m の歩行が許可されている。
胸部症状の出現や心電図の変化は認めない。
Aさんへの心臓リハビリテーションについて適切なのはどれか。
正答1
解説
正解は1(息苦しさが出現したら中止する)。
冠動脈バイパス術(CABG)後の心臓リハビリテーションでは、自覚症状(息苦しさ・胸痛・動悸・めまい)が出現したら直ちに運動を中止し医療者に報告する自己モニタリングが基本で、選択肢1が正解。
選択肢2の階段昇降は循環負荷が大きく、200m歩行レベルではまだ早期(METs負荷4〜5以上を要する)で時期尚早。
3の衣服着脱介助は自立度を下げて廃用を促進し、心臓リハビリの目的(活動性回復)に反する。
4のレジスタンストレーニング中心は血圧上昇・後負荷増加を招き、術後早期では有酸素運動(歩行・自転車エルゴメータ)が中心で、レジスタンスは低負荷から段階的に追加する。
Borg指数13(ややきつい)以下、心拍数安静+20〜30拍程度を目安に運動強度を調整する。まとめて解く
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