第106回 看護師国家試験 午後問224
Aさん(26歳、経産婦)は、夫(30歳)と長女(2歳)の3人で暮らしている。
妊娠37週2日、これまでの妊娠経過に異常はない。
9時に陣痛が開始し、10時に夫に付き添われ入院した。
入院時、陣痛間欠9分、陣痛発作30秒であった。
内診所見は子宮口2 cm開大で、少量の羊水の流出を認めた。
羊水混濁はなかった。
21時30分に子宮口全開大、22時30分に3,200 gの男児を正常分娩で出産した。
会陰裂傷は第2度。
23時に胎盤娩出し、子宮底の位置は臍高で硬く触れた。
児のApgar〈アプガー〉スコアは1分後8点、5分後9点。
分娩2時間後、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れた。
分娩時出血量は360 mL。
Aさんは、翌日1時に帰室した。
5時、尿意はなかったが、トイレでの排泄を促し排尿がみられた。
排尿後の観察で、子宮底の位置は臍下1横指で硬く触れ、悪露は赤色で量は中等量であった。
会陰縫合部に異常はないが、痛みがあるため円座を使用している。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4(尿意がなくても2〜3時間ごとにトイレに行く)。
分娩後は子宮収縮による陣痛・会陰縫合部痛・膀胱の感受性低下により尿意が鈍化し、膀胱に貯尿過多となると子宮収縮を阻害し弛緩出血や尿閉のリスクが上がる。
そのため尿意がなくても定期的(2〜3時間ごと)にトイレへ行き排尿を促すことが適切で、選択肢4が正解。
選択肢1の下腹部温罨法は子宮収縮を妨げる可能性があるため産褥初期は推奨されない。
むしろ授乳と子宮底マッサージで自然な子宮収縮を促す。
2の水分摂取制限は脱水と母乳分泌低下を招くため不適切。
3の腹筋強化体操は会陰縫合部や腹壁の回復前には早すぎる。
産褥体操は段階的に行う。
産褥期は子宮復古・悪露・乳汁分泌の3点を中心にアセスメントする。まとめて解く
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