Aさん(83歳、女性、要介護3)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり、介護老人福祉施設に入所している。
ある日の夜間、仰臥位(背臥位)で寝ていたAさんが、「背中が重く感じて、眠れない」と介護福祉職に訴えた。
次の記述のうち、介護福祉職がAさんに行う介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
左片麻痺のある利用者が、仰臥位で背中の重さを訴えたときの安楽な体位の工夫を問う問題です。
事例のAさんは「仰臥位(背臥位)で寝ていた」ところ、「背中が重く感じて、眠れない」と訴えています。
同じ体位が続き、背中に圧がかかり続けていることが原因と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× ファーラー位にすると、背中や仙骨部への圧はかえって増えます。
夜間に眠るための体位としても適していません。
2:× 両上肢の下にクッションを入れても、背中への圧は変わりません。
背中の重さを和らげる対応になっていません。
3:× 膝の下にクッションを入れると腰の緊張は和らぎますが、仰臥位のままでは背中への圧は続きます。
背中の重さの訴えへの対応として不十分です。
4:○ 健側である右側を下にした右側臥位にすると、背中にかかっていた圧がなくなります。
クッションを抱くと、上側になった麻痺側の腕が安定し、体位も保ちやすくなります。
5:× 右下肢の足部にクッションを入れても、背中への圧は変わりません。
背中の重さの解消にはつながりません。
【ポイント】
片麻痺のある人の側臥位は、麻痺側を下にすると圧迫や痛みが生じやすいため、健側を下にします。
クッションを抱える、背中にあてるなどして、安定した姿勢を保ちます。