〔事例〕
Dさん(男性、障害支援区分4)は、ベッカー型筋ジストロフィー(Becker muscular dystrophy)である。
自宅で家族と生活をしている。
Dさんは、食事は自立しているが、排泄、入浴に介護が必要である。
歩行はできず、移動は電動車いすを使用している。
絵を描くことが趣味であり、日中は創作活動に取り組んでいる。
これまでDさんは自宅で家族の介護を受けながら生活してきたが、Dさんの身体機能の低下に伴い、家族の介護負担が増えたため、居宅介護を利用することになった。
E居宅介護事業所に勤務するF介護福祉職は、Dさん宅を初回訪問するにあたりフェイスシートのジェノグラムを確認した。
以下のジェノグラムからF介護福祉職が把握した内容として、適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
ジェノグラムは、家族関係を記号で表した図です。
男性は四角、女性は丸で示し、記号の中の数字は年齢です。
本人は二重の四角、亡くなった人は黒く塗りつぶした記号で示します。
この図では、同居している人どうしを点線で囲んでいます。
図の中で二重の四角で示された48歳の男性がDさんです。
【選択肢別解説】
1:× Dさんの母親(77歳の丸)は、Dさんの兄(51歳の四角)と同じ点線の囲みの中にいます。
Dさんと同じ囲みにいるのは妻(47歳)と息子(21歳)なので、母親とは同居していません。
2:○ Dさんと妻(47歳)を結ぶ線から、21歳の四角が下に伸びています。
四角は男性を表すので、Dさんには21歳の息子がいます。
3:× Dさんの兄(51歳の四角)には、配偶者と結ぶ線がありません。
兄は結婚していないことがわかります。
4:× Dさんの父親は、黒く塗りつぶされた四角で示されています。
黒塗りは死亡を表すので、父親は亡くなっています。
5:× 妻の両親(77歳の父親と74歳の母親)から伸びている子どもは、妻(47歳)一人だけです。
妻に兄弟姉妹はいません。
【ポイント】
ジェノグラムでは、男性は四角、女性は丸、本人は二重線、死亡は黒塗りや×印で表します。
同居している家族は線で囲んで示します。
フェイスシートでは、家族構成と同居の状況を一目で把握するために使われます。