Bさん(68歳、女性、要介護1)は、ヨーロッパで生まれ育ち、50歳のときに日本人と結婚した。
65歳で夫と共に日本で暮らすようになったが、日本語は十分に理解できない。
半年前に、脳梗塞(cerebral infarction)を起こし、利き手に麻痺があり、立ち上がりも不安定である。
現在は、介護老人保健施設に入所し、在宅復帰へ向けたリハビリテーションを行っている。
Bさんはこれまでの生活様式を守り、自宅で自分のペースで食事ができるようになりたいと希望している。
次の記述のうち、Bさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答3
解説
正解は3です。
Bさんはヨーロッパで生まれ育ち、日本語は十分に理解できません。
脳梗塞で利き手に麻痺があり、「これまでの生活様式を守り、自宅で自分のペースで食事ができるようになりたい」と希望しています。
この希望と、利き手の麻痺という状態が対応を考える手がかりです。
【選択肢別解説】
1:× 母語を使わせないことは、Bさんの文化や言語を尊重しない対応です。
意思疎通もかえって難しくなります。
2:× 床に布団を敷くのは日本式の生活様式で、これまでの生活様式を守りたいという希望に反するおそれがあります。
立ち上がりが不安定なBさんには、床からの起き上がりも負担になります。
3:○ 利き手に麻痺があっても、自助具を使えば自分で食事をとりやすくなります。
使用状況を確認することは、自分のペースで食事をしたいという希望の実現につながります。
4:× ほかの利用者と同じ時間に食べ終えるよう求めることは、「自分のペースで食事をしたい」という希望に反します。
5:× 余暇活動の内容を介護福祉職が決めるのは、Bさんの自己決定を尊重していません。
本人の希望や文化的背景をふまえて選べるよう支援します。
【ポイント】
異なる文化をもつ利用者には、言語や生活習慣を尊重した支援が求められます。
本人の希望(自分のペースで食べたい)と身体状況(利き手の麻痺)を結び付けて対応を選びましょう。