〔事例〕
Dさん(38歳、男性、障害支援区分3)は、1年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左片麻痺となった。
後遺症として左同名半盲、失行もみられる。
現在は週3回、居宅介護を利用しながら妻と二人で生活している。
ある日、上着の袖に頭を入れようとしているDさんに介護福祉職が声をかけると、「どうすればよいかわからない」と答えた。
普段は妻がDさんの着替えを手伝っている。
食事はスプーンを使用して自分で食べるが、左側にある食べ物を残すことがある。
Dさんは、「左側が見づらい。動いているものにもすぐに反応ができない」と話した。
最近は、日常生活の中で、少しずつできることが増えてきた。
Dさんは、「人と交流する機会を増やしたい。また、簡単な生産活動ができるようなところに行きたい」と介護福祉職に相談した。
介護福祉職は、Dさんに生産活動ができるサービスの利用を提案したいと考えている。
次のうち、Dさんの発言内容に合う障害福祉サービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
Dさんは「人と交流する機会を増やしたい。また、簡単な生産活動ができるようなところに行きたい」と話しています。
地域活動支援センターは、障害のある人に創作的活動や生産活動の機会を提供し、社会との交流を促進する場です。
障害者総合支援法の地域生活支援事業として、市町村が実施します。
【選択肢別解説】
1:× 就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結び、最低賃金以上の賃金を得て働くサービスです。
「簡単な生産活動」を希望するDさんの発言には、地域活動支援センターのほうが合っています。
2:○ 地域活動支援センターでは、簡単な生産活動や創作的活動に参加でき、ほかの利用者や地域の人との交流もできます。
Dさんの二つの希望の両方に合っています。
3:× 療養介護は、医療と常時の介護が必要な人に、病院で機能訓練や看護、介護などを行うサービスです。
Dさんの希望には合いません。
4:× 就労定着支援は、一般企業に就職した人が、職場に定着できるよう支援するサービスです。
Dさんは就職していないので対象になりません。
5:× 相談支援事業は、サービス利用の相談や計画の作成などを行うものです。
生産活動や交流を行う場ではありません。
【ポイント】
地域活動支援センターは「創作的活動・生産活動・交流」の場です。
就労継続支援はA型が雇用契約あり、B型が雇用契約なしと区別して覚えます。