〔事例〕
Eさん(35歳、男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)があり、V障害者支援施設の生活介護と施設入所支援を利用している。
Eさんは、毎日のスケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加しているが、周りの人や物事に関心が向かず、予定外の行動や集団行動はとりづらい。
コミュニケーションは、話すよりも絵や文字を示したほうが伝わりやすい。
Eさんが利用するV障害者支援施設では、就労継続支援事業も行っている。
災害が起こったときに様々な配慮が必要な利用者がいるため、施設として防災対策に力を入れている。
また、通所している利用者も多いので、V障害者支援施設は市の福祉避難所として指定を受けている。
Eさんのストレングス(strength)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答2
解説
正解は2です。
ストレングスとは、その人がもつ強み、能力、意欲、好みなどのことです。
Eさんは「毎日のスケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加して」います。
決めたことをきちんと守り続けられることが、Eさんの強みです。
【選択肢別解説】
1:× Eさんは「予定外の行動」がとりづらい特性があります。
すぐに動く行動力は、事例から読み取れる強みではありません。
2:○ スケジュールを決め、規則や時間を守ってプログラムに参加し続けていることから、自分で決めたことを継続する力がEさんの強みといえます。
3:× Eさんは決まった日課を守ることを好み、予定外のことが苦手です。
新しいことを思いつくことは、事例から読み取れる強みではありません。
4:× Eさんは「話すよりも絵や文字を示したほうが伝わりやすい」とあり、言葉でのコミュニケーションは得意ではありません。
5:× Eさんは「周りの人や物事に関心が向かず」とあります。
いろいろなことに興味をもてることは、事例から読み取れる強みではありません。
【ポイント】
ストレングスは、事例に書かれた事実から読み取ります。
自閉スペクトラム症の「決まったやり方を守る」特性は、見方を変えれば「継続できる」という強みになります。