Dさん(90歳、女性、要介護5)は、重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。
介護福祉職は、Dさんに声かけをして会話をしているが、最近、自発的な発語が少なくなり、会話中に視線が合わないことも増えてきたことが気になっている。
Dさんとのコミュニケーションをとるための介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
引き続き、言語を中心にコミュニケーションをとる。 Dさんが緊張しているので、からだに触れないようにする。 表情やしぐさを確認しながら、感情の理解に努める。 視線が合わないときは、会話を控える。 自発的な発語がないため、会話の機会を減らしていく。 購入状況を確認しています… 正答 3
解説 正解は3です。
Dさんは重度のアルツハイマー型認知症で、「自発的な発語が少なくなり、会話中に視線が合わないことも増えてきた」とあります。
言葉によるやりとりが難しくなっても、感情は保たれています。
言葉以外の手がかりで気持ちを理解し、関わりを続けることが大切です。
【選択肢別解説】
1:× Dさんは言葉でのやりとりが難しくなってきています。
言語中心のままでは、Dさんの思いをくみ取ることができません。
2:× Dさんが緊張しているという情報は事例にありません。
相手の反応を見ながら手や肩にやさしく触れることは、安心感を伝える非言語的な方法として有効です。
3:○ 表情やしぐさなどの非言語的な表現から、喜びや不快などの感情を読み取ることができます。
言葉が減ったDさんの思いを理解する適切な方法です。
4:× 視線が合わないからといって会話を控えると、関わりそのものが減ってしまいます。
視線の高さを合わせるなど、関わり方を工夫します。
5:× 発語がなくても、話しかけられることはDさんへの刺激となり、安心にもつながります。
会話の機会を減らすのは適切ではありません。
【ポイント】
重度の認知症の人とのコミュニケーションでは、非言語的コミュニケーション(表情、しぐさ、声の調子、触れること)を活用します。
本人の小さな反応を見逃さないように観察します。