Cさん(75歳、男性)は、老人性難聴(presbycusis)があり、右耳は中等度難聴、左耳は高度難聴である。
耳かけ型補聴器を両耳で使用して静かな場所で話せば、なんとか相手の話を聞き取ることができる。
Cさんとの1対1のコミュニケーションの方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答1
解説
正解は1です。
老人性難聴は、加齢によって内耳などの働きが低下して起こる感音性難聴です。
特に高い音が聞こえにくくなり、音がゆがんで言葉を聞き分けにくくなるのが特徴です。
Cさんは「静かな場所で話せば、なんとか相手の話を聞き取ることができる」状態なので、聞き取りやすい条件を整えて話すことが大切です。
【選択肢別解説】
1:○ 正面で向き合うと、Cさんは話し手の口の動きや表情も手がかりにできます。
聞こえにくさを視覚情報で補える、基本的な方法です。
2:× 老人性難聴では高い音から聞こえにくくなります。
高音域ではなく、やや低めの声でゆっくり話しかけます。
3:× 補聴器を使っている人の耳元で大きな声を出すと、音が響いてゆがみ、かえって聞き取りにくくなります。
不快感や苦痛を与えることもあります。
4:× Cさんは補聴器を使えば話を聞き取れます。
手話を習得しているという情報もないので、手話での会話は適切ではありません。
5:× 予告なくからだに触れると驚かせてしまいます。
まず相手の視界に入り、気づいてもらってから話しかけます。
【ポイント】
老人性難聴の人とは「正面から」「口の動きを見せて」「低めの声で」「ゆっくり、はっきり」話します。
大きな声を出せばよいわけではないことを押さえます。