Fさん(21歳、男性)は、交通事故による頸髄損傷(cervical cord injury)で重度の四肢麻痺になった。
最近はリハビリテーションに取り組まず、周囲の人に感情をぶつけ強くあたるようになった。
介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答4
解説
正解は4です。
中途障害のある若い人が障害を受け止めていく過程での支援を問う問題です。
Fさんは21歳で交通事故により重度の四肢麻痺となり、「リハビリテーションに取り組まず、周囲の人に感情をぶつけ強くあたる」ようになっています。
これは、障害を受け止めきれずに怒りや悲しみが表に出ている混乱の時期と考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 歩けるようになるための訓練を促すのは不適切です。
頸髄損傷による重度の四肢麻痺で歩行の回復は難しく、非現実的な目標はFさんをさらに追い詰めます。
2:× Fさんに近寄らないのは、支援の放棄です。
感情をぶつけることも心の動きの表れであり、受け止めて関わり続けることが大切です。
3:× 厳しく注意するのは不適切です。
Fさんの怒りの背景にある苦しみを理解せず、信頼関係を損ないます。
4:○ 自分でできることに目を向けられるよう支援するのが適切です。
残された機能や福祉用具を使ってできることを実感することが、障害の受容と前向きな気持ちにつながります。
5:× 障害が重いからといって、できることまで手伝うのは不適切です。
本人の力を奪い、自信の回復を妨げます。
【ポイント】
障害の受容の過程は、ショック期、否認期、混乱期、解決への努力期、受容期と説明されることがあります。
混乱期の怒りは自然な反応として受け止め、本人のペースに合わせて関わります。