正答2
解説
正解は2です。
入浴には、温熱作用、静水圧作用、浮力作用の三つの作用があります。
温熱作用は血管を広げて血行をよくし、静水圧作用は水圧で体を圧迫し、浮力作用は体を軽くします。
それぞれの作用と、それに応じた介護を正しく結びつけることが問われています。
【選択肢別解説】
1:× 食後すぐの入浴を避けるのは、温熱作用で皮膚の血流が増え、消化器への血流が減って消化が妨げられるためです。
浮力作用とは関係がありません。
2:○ 浮力によって体重が軽くなるため、関節への負担が少なくなり、陸上よりも楽に体を動かせます。
入浴中に関節運動を促すことは、浮力作用を生かした対応です。
3:× 入浴後の水分補給は、温熱作用による発汗で失われた水分を補うためです。
静水圧作用への対応ではありません。
4:× 入浴前にトイレへ誘導することは大切な支援ですが、静水圧作用への対応の代表例ではありません。
静水圧作用は、水圧で体が圧迫される作用です。
心臓や肺に負担がかかるため、心肺機能が低下した人では半身浴にするなど湯の深さを調整します。
腹部の圧迫で尿意を感じやすくなるとする説明もありますが、本問では浮力作用と関節運動を結びつけた2が最も適切とされています。
5:× 温熱作用は、血行をよくし筋肉の緊張をほぐすという入浴の効果をもたらす作用です。
そのため、温熱作用そのものを理由につかる時間を短くするという結びつけは適切ではありません。
ただし、長湯はのぼせや体力の消耗につながるため、湯につかる時間には注意します。
【ポイント】
温熱作用は「血行促進・発汗」、静水圧作用は「心肺への負担・むくみの軽減」、浮力作用は「関節の負担軽減・動きやすさ」と整理しましょう。