Jさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。
食事の後、Jさんから、「最近、飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。
受診の結果、加齢による機能低下が疑われると診断された。
次の記述のうち、Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
正答3
解説
正解は3です。
Jさんは「飲み込みにくくなって時間がかかる」と訴え、加齢による機能低下が疑われています。
加齢によって飲み込みに関わる筋力が弱まっているため、食事の前にその筋肉を動かしておくことが有効です。
【選択肢別解説】
1:× リクライニングのいすで後ろに傾くと、あごが上がって誤嚥しやすくなります。
食事はいすに深く座り、やや前かがみの姿勢でとります。
2:× 栄養価の高い食事は栄養状態の改善には役立ちますが、飲み込みにくさを解決するものではありません。
3:○ 嚥下体操は、首や肩、口周り、舌などを動かし、飲み込みに関わる筋肉の準備運動を行うものです。
食前に行うことで、嚥下がスムーズになり誤嚥の予防につながります。
4:× 飲み込みにくい人に全量の摂取を促すと、急いで食べて誤嚥する危険が高まります。
無理をせず、本人のペースで食べてもらいます。
5:× 細かく刻んだ食事は口の中でばらばらになり、まとめにくく、かえって誤嚥しやすくなります。
とろみをつける、やわらかく調理するなどの工夫をします。
【ポイント】
嚥下機能が低下した人の食事は、前かがみの姿勢、食前の嚥下体操、まとまりやすい食形態が基本です。
刻み食は誤嚥しやすい点がよく問われます。