正答1
解説
正解は1です。
頭蓋底骨折は、骨折した部位によって特徴的な徴候が現れます。
頭蓋底は前頭蓋窩、中頭蓋窩、後頭蓋窩に分かれ、それぞれの骨折で出血する部位や障害される脳神経が異なります。
【選択肢別解説】
1:○ 前頭蓋底骨折ではブラックアイがみられます。
眼窩の上壁が骨折して血液が眼瞼の皮下に広がり、眼のまわりが黒く腫れます(眼鏡様血腫)。
2:× バトル徴候は後頭蓋底骨折ではなく、中頭蓋底骨折(側頭骨の骨折)でみられます。
耳の後ろの乳様突起部に皮下出血が生じる徴候です。
3:× カーテン徴候は中頭蓋底骨折ではなく、舌咽神経や迷走神経の障害でみられます。
これらの神経は後頭蓋窩の頸静脈孔を通るため、後頭蓋底骨折で障害されます。
4:× 口蓋垂の健側偏位は前頭蓋底骨折ではなく、迷走神経の障害でみられます。
迷走神経は後頭蓋窩を通るため、前頭蓋底骨折では起こりません。
【ポイント】
前頭蓋底骨折はブラックアイと髄液鼻漏、中頭蓋底骨折はバトル徴候と髄液耳漏・顔面神経麻痺と覚えます。
髄液漏がある場合は、細菌性髄膜炎に注意が必要です。