正答3
解説
正解は3です。
心周期のうち、等容性収縮期の状態を問う問題です。
等容性収縮期は、心室が収縮し始めてから大動脈弁と肺動脈弁が開くまでの短い時期です。
房室弁も動脈弁も閉じているため、心室の容積は変わらずに内圧だけが急上昇します。
【選択肢別解説】
1:× 等容性収縮期にはP波は発生していません。
P波は心房の興奮を表し、心室が拡張している時期の終わり(心房収縮期)に現れます。
2:× 等容性収縮期に聞かれるのは第Ⅱ心音ではなく、第Ⅰ心音です。
第Ⅰ心音は房室弁の閉鎖、第Ⅱ心音は動脈弁の閉鎖で生じます。
3:○ 等容性収縮期には房室弁が閉鎖しています。
心室の内圧が心房の内圧を上回って房室弁が閉じ、動脈弁もまだ開いていないため、血液は出入りしません。
4:× 等容性収縮期には、動脈圧は心室圧と等しくありません。
動脈圧のほうが心室圧より高いため動脈弁は閉じており、心室圧が動脈圧を超えた時点で駆出が始まります。
【ポイント】
心周期は「等容性収縮期、駆出期、等容性弛緩期、充満期」の順に進みます。
等容性収縮期の始まりに第Ⅰ心音、等容性弛緩期の始まりに第Ⅱ心音が生じます。