正答3
解説
正解は3です。
血管に作用する生理活性物質のうち、細動脈を拡張させるものを問う問題です。
細動脈は血管抵抗を決める主な血管で、その太さによって血圧や各臓器への血流が調節されます。
【選択肢別解説】
1:× アンジオテンシンⅡは細動脈を拡張させるのではなく、強く収縮させます。
さらにアルドステロンの分泌を促し、血圧を上げます。
2:× エンドセリンは細動脈を拡張させるのではなく、収縮させます。
血管内皮細胞から分泌される、非常に強力な血管収縮物質です。
3:○ 心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)は細動脈を拡張させます。
心房が引き伸ばされると心房筋から分泌され、血管拡張とナトリウム排泄の促進によって血圧と体液量を下げます。
4:× バゾプレッシンは細動脈を拡張させるのではなく、収縮させます。
腎臓での水の再吸収を促す抗利尿作用もあります。
【ポイント】
ANPは、体液量が多いときに血圧と体液量を下げるように働くホルモンです。
血管を拡張させる物質には、ANPのほか一酸化窒素、プロスタサイクリン、ブラジキニンなどがあります。