正答3
解説
正解は3です。
肩鎖関節上方脱臼を整復するとき、助手が患側上肢を牽引する方向を問う問題です。
この脱臼では、上肢の重さで肩甲骨が前下方へ下がり、相対的に鎖骨遠位端が上方に突出しています。
整復では、肩甲骨を後上方へ戻しながら鎖骨遠位端を押し下げます。
【選択肢別解説】
1:× 前上方へ牽引すると、肩が前方へ引き出されて肩甲骨が前に傾きます。
肩峰を鎖骨遠位端の下に戻すことができません。
2:× 前下方へ牽引すると、肩が下がって脱臼が増強します。
前下方は脱臼で肩甲骨が下がる方向そのものです。
3:○ 助手は患側上肢を後上方へ牽引し、下がった肩甲骨と肩峰を持ち上げて後方に引きます。
そのうえで術者が鎖骨遠位端を下方へ圧迫して整復します。
4:× 後下方へ牽引すると、肩峰が下がって鎖骨遠位端との段差が大きくなります。
上方への持ち上げが必要です。
【ポイント】
肩鎖関節脱臼の整復は「肩を後上方へ、鎖骨遠位端を下方へ」と覚えましょう。
整復位は保持しにくいため、絆創膏や固定帯で鎖骨を押さえ、上肢を持ち上げて固定します。