29歳の男性。
プロバスケットボール選手である。
2か月前から右足関節背屈での疼痛を自覚している。
足関節前面に骨性隆起を触れるが、同部の圧痛は軽度である。
足関節に背屈制限と不安定性がみられる。
考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
プロバスケットボール選手が足関節背屈で痛みを訴え、足関節前面に骨性隆起を触れ、背屈制限と不安定性がみられる症例です。
脛骨前縁と距骨頸部に骨棘ができ、背屈のたびにぶつかり合う衝突性外骨腫(フットボーラーズアンクル)が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 三角骨障害は、距骨後方の三角骨が底屈時に脛骨と踵骨の間に挟まれて起こる後方インピンジメントです。
痛むのは背屈時ではなく底屈時で、部位も足関節後方です。
2:○ 衝突性外骨腫は、足関節の捻挫を繰り返して不安定性が残ったり、背屈を繰り返したりすることで、脛骨前縁と距骨頸部に骨棘ができる障害です。
背屈で骨棘同士が衝突するため背屈時痛と背屈制限が起こり、前面に骨性隆起を触れる点も一致します。
3:× 足根洞症候群は、足関節捻挫のあとに外果の前下方にある足根洞部の痛みが続く病態です。
足関節前面の骨性隆起や背屈時の衝突痛は特徴ではありません。
4:× 足根管症候群は、内果の後下方の足根管で脛骨神経が絞扼される疾患です。
足底のしびれや感覚障害、ティネル徴候が主症状で、本症例とは合いません。
【ポイント】
衝突性外骨腫は前方インピンジメントで背屈時痛、三角骨障害は後方インピンジメントで底屈時痛と対で覚えましょう。