17歳の男子。
高校でテニス部に所属している。
1か月前から体力強化のためにダッシュ、ジャンプ、ターン、ストップを主としたトレーニングを行ったところ、下腿内側に疼痛を自覚した。
来所時、脛骨内側後縁に圧痛があり、扁平足がみられた。
部活が休みの日には目立った疼痛はないという。
考えられるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
ダッシュやジャンプの多いトレーニングを始めて1か月後に、下腿内側の痛みが出た高校生の症例です。
脛骨内側後縁の圧痛、扁平足、休むと痛みが目立たないことから、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× テニスレッグは、中高年がテニスの踏み込みなどで腓腹筋内側頭を部分断裂するものです。
突然の下腿後面の痛みが特徴で、17歳の使いすぎによる脛骨内側の痛みとは合いません。
2:○ シンスプリントは、ランニングやジャンプの繰り返しで、ヒラメ筋や後脛骨筋などが付着する脛骨内側後縁に炎症が起こるものです。
脛骨中央から遠位1/3の内側後縁に広い圧痛があり、扁平足が危険因子である点も一致します。
3:× 後脛骨筋腱炎では、圧痛は内果の後方から舟状骨にかけての腱の走行に沿ってみられます。
脛骨内側後縁の圧痛とは部位が異なります。
4:× アキレス腱周囲炎では、圧痛はアキレス腱やその周囲にみられ、下腿後面の遠位部が痛みます。
脛骨内側後縁の圧痛とは部位が異なります。
【ポイント】
シンスプリントは広い範囲の圧痛、脛骨疲労骨折は限局した強い圧痛と骨膜反応で区別します。
扁平足や練習量の急増、硬い路面が危険因子です。