正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
大腿骨骨幹部骨折で固定を除去したあとの後療法の注意点を問う問題です。
固定除去後は、残った変形の有無を確認しながら関節運動と筋力の回復を図ります。
その際、軟部組織に過度な刺激を加えないことが重要です。
【選択肢別解説】
1:○ 回旋変形は、大腿骨骨幹部骨折で残りやすく、後から矯正しにくい変形です。
固定除去後の荷重や運動の中でも、下肢の向き(膝蓋骨と足部の方向)を確認して注意します。
2:× 関節強直は、関節が骨性または線維性に癒合して動かなくなる状態です。
固定後に問題となるのは主に膝関節の拘縮で、強直に至ることはまれです。
3:○ 骨化性筋炎は、損傷した筋内に異所性の骨が形成される合併症です。
大腿四頭筋は骨折時に損傷を受けやすく、強いマッサージや無理な他動運動で発生を助長します。
後療法では愛護的な運動を行い、筋への過度な刺激を避けます。
4:× 挫滅症候群は、長時間の圧迫が解除された直後に起こる全身性の障害です。
筋の崩壊で生じたカリウムやミオグロビンが血中に流れ込み、不整脈や腎不全を起こします。
受傷直後の救急の問題で、固定除去後の後療法で注意する合併症ではありません。
【ポイント】
大腿骨骨幹部骨折の後療法では、回旋変形の残存と骨化性筋炎、膝関節拘縮に注意します。
骨化性筋炎を防ぐため、強いマッサージや暴力的な他動伸張は避けます。