正答4
解説
正解は4です。
膝関節前方脱臼の合併症のうち、最優先で確認すべき所見を問う問題です。
膝関節前方脱臼では、膝窩部で固定されている膝窩動脈が引き伸ばされて損傷されやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 膝関節の不安定性は重要な所見ですが、最優先ではありません。
複数の靱帯断裂による不安定性は、救命や下肢の温存に直結しないため、循環の評価の後に扱います。
2:× 足関節の運動障害は総腓骨神経損傷を示す所見ですが、最優先ではありません。
神経損傷は重要ですが、時間とともに不可逆的になる血行障害の確認が先です。
3:× 足背部の感覚障害も総腓骨神経損傷を示す所見ですが、最優先ではありません。
4:○ 末梢側の循環障害を最優先で確認します。
膝窩動脈損傷を見逃すと、数時間で下腿の筋が阻血性壊死に陥り、下肢切断に至ることがあります。
足背動脈や後脛骨動脈の拍動、足部の皮膚色や温度、爪床の毛細血管再充満を確認します。
【ポイント】
膝関節脱臼は「膝窩動脈損傷」と「総腓骨神経損傷」が二大合併症です。
脱臼が自然整復されていても血管損傷が隠れていることがあるため、循環の確認を怠らないことが大切です。