正答3
解説
正解は3です。
頭部CTでは、新しい出血は白い高吸収域として、梗塞や浮腫は黒い低吸収域として写ります。
高吸収域がどこに、どのような形で広がっているかが診断の決め手になります。
図は単純CTで、脳底部の鞍上槽を中心に星形(五角形)の白い高吸収域があります。
この高吸収域は左右のシルビウス裂や大脳縦裂の前部へ、脳溝に沿って広がっています。
頭蓋骨の内側に沿った三日月形の高吸収域や、塊状の病変はありません。
これはくも膜下腔に血液が広がった像で、くも膜下出血の典型的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 脳腫瘍では、塊状の病変とその周囲の黒い浮腫、正中構造の偏位などがみられます。
本図の高吸収域は脳槽や脳溝に沿って広がっており、腫瘤の形ではありません。
2:× 脳梗塞では、血管の支配領域に一致した黒い低吸収域がみられます。
本図の異常は白い高吸収域なので、梗塞ではありません。
3:○ 鞍上槽からシルビウス裂、大脳縦裂へ広がる高吸収域は、くも膜下腔の出血を示します。
脳動脈瘤の破裂などで起こるくも膜下出血の典型像です。
4:× 急性硬膜下血腫では、頭蓋骨の内側に沿って三日月形の高吸収域がみられます。
本図にはそのような脳表を覆う血腫はありません。
【ポイント】
くも膜下出血は「突然の激しい頭痛」と「脳底槽の星形(ペンタゴン)の高吸収域」で覚えます。
急性硬膜下血腫は三日月形、急性硬膜外血腫は凸レンズ形と形で区別します。