正答3
解説
正解は3です。
腹部の触診では、圧痛や反跳痛、筋性防御などの腹膜刺激症状と、臓器の腫大を調べます。
疾患ごとに痛みの部位と性質が異なります。
【選択肢別解説】
1:× 圧迫した手を放した瞬間に強い痛みが出るのは反跳痛(ブルンベルグ徴候)で、胃癌ではなく腹膜炎の所見です。
壁側腹膜に炎症が及ぶと生じます。
2:× 健常者で触れることがあるのは肝臓の上縁ではなく下縁です。
肝臓の上縁は肋骨と肺に覆われるため触知できません。
3:○ 汎発性腹膜炎では腹壁全体が板のように硬くなります。
腹膜の炎症が腹筋の反射的な緊張を起こすもので、板状硬とよばれます。
4:× 胆嚢炎で圧痛が出るのは左季肋部ではなく右季肋部です。
右季肋部を押さえて深呼吸させると痛みで息を止めるマーフィー徴候がみられます。
【ポイント】
腹膜刺激症状には、反跳痛、筋性防御、板状硬があります。
板状硬は消化管穿孔などによる汎発性腹膜炎で典型的にみられます。