65歳の男性。
数年前から安静時の振戦があり、パーキンソン(Parkinson)病の診断を受けている。
最近になって歩き始めの一歩が出にくくなり、歩き始めると止まれないことがあるため受診した。
正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
この患者は、歩き始めの一歩が出にくい「すくみ足」と、歩き出すと止まれない「突進現象」を示しています。
パーキンソン病の歩行障害が進んだ状態で、転倒の危険が高まっています。
【選択肢別解説】
1:× 施設入所を勧める段階ではありません。
歩行は可能であり、リハビリテーションで在宅生活の維持を目指せます。
2:× 安静を指示するのは誤りです。
安静にすると廃用症候群が進み、筋力低下や関節拘縮で歩行障害がさらに悪化します。
3:× 関節可動域訓練を主体とするのは適切ではありません。
可動域訓練は補助的に行いますが、この患者の問題はすくみ足と突進現象という歩行障害です。
4:○ 立位歩行訓練を主体としたリハビリテーションを行います。
視覚的な目印やリズム音などの外的な手がかりを使うと、すくみ足が改善しやすくなります。
【ポイント】
パーキンソン病の四大症状は、安静時振戦・筋固縮・無動・姿勢反射障害です。
床の線をまたぐ、号令に合わせるなどの外的な手がかりを使った歩行訓練が有効です。