腹臥位で被検者の膝関節を 90 度屈曲位とし、検者が下腿と踵部を把握、脛骨長軸近位方向へ圧迫を加えながら下腿を内旋したところ、関節部に疼痛が誘発された。
この徒手検査で判明する損傷部位はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
問題文の手技は、腹臥位・膝90度屈曲位で脛骨を長軸方向に圧迫しながら回旋するアプレー圧迫テストです。
圧迫によって大腿骨と脛骨の間に半月板を挟み込み、回旋で負荷をかけて疼痛の有無をみます。
【選択肢別解説】
1:× 十字靱帯損傷はこの検査では判定しません。
前十字靱帯はラックマンテストや前方引き出しテスト、後十字靱帯は後方引き出しテストや後方落ち込み徴候で評価します。
2:× 側副靱帯損傷はこの検査では判定しません。
側副靱帯は外反・内反ストレステストで評価します。
アプレーテストのうち、圧迫ではなく牽引しながら回旋して痛みをみる方法は靱帯損傷の判定に用います。
3:○ アプレー圧迫テストで判明するのは関節半月の損傷です。
圧迫で半月板に荷重がかかった状態で回旋すると、損傷した半月板が挟まれて関節裂隙に痛みが出ます。
回旋の方向によって、内側半月と外側半月のどちらの損傷かを推定します。
4:× 関節滑膜ひだ(タナ障害)はこの検査では判定しません。
滑膜ひだ障害は膝蓋骨内側に圧痛やクリックがみられ、膝蓋骨内側を圧迫しながら屈伸する検査などで評価します。
【ポイント】
アプレーテストは「圧迫して回旋=半月板」「牽引して回旋=靱帯」と区別します。
半月板損傷の徒手検査には、ほかにマクマレーテストもあります。