正答2
解説
正解は2です。
頸部捻挫(むち打ち損傷)のうち神経根型は、頸部の神経根が刺激・圧迫されて、その支配領域の上肢に症状が出る型です。
【選択肢別解説】
1:× 胸鎖乳突筋の筋力低下は神経根型の症状ではありません。
胸鎖乳突筋は主に副神経(第11脳神経)が支配するため、頸部神経根の障害で筋力低下が目立つことはありません。
2:○ 上肢の感覚障害は神経根型の典型的な症状です。
障害された神経根の皮膚分節(デルマトーム)に沿って、しびれや放散痛、感覚低下が生じます。
スパーリングテストやジャクソンテストで症状が誘発されます。
3:× 肩関節の拘縮は神経根型の症状ではありません。
拘縮は関節包や周囲組織が硬くなって可動域が制限される状態で、神経根の障害そのものでは起こりません。
4:× 下肢深部反射の減弱は神経根型の所見ではありません。
頸部の神経根障害で低下するのは、その髄節レベルの上肢の深部反射です。
脊髄そのものが障害される脊髄症型では、下肢深部反射は減弱ではなく亢進します。
【ポイント】
神経根型は「片側上肢のデルマトームに沿うしびれ・痛み・上肢反射低下」で考えます。
脊髄症型は「両側性の症状・下肢反射亢進・病的反射陽性」と対比して覚えます。