正答3
解説
正解は3です。
膝蓋骨脱臼は思春期の女性に多く、ほとんどが外側への脱臼です。
大腿骨外顆の低形成やQ角の増大などの素因が関係します。
【選択肢別解説】
1:× 膝蓋骨は内方ではなく外方へ転位することが多いです。
大腿四頭筋の牽引方向が外側へ向いているため、膝の外反・下腿外旋が強制されると膝蓋骨は外側へ逸脱します。
2:× Q角は減少ではなく増大しているのが素因です。
Q角は上前腸骨棘から膝蓋骨中心を結ぶ線と、膝蓋骨中心から脛骨粗面を結ぶ線のなす角です。
Q角が大きいほど膝蓋骨を外側へ引く力が強まり、脱臼しやすくなります。
3:○ 膝は軽度屈曲位に弾発性固定されるという記述は正しいです。
脱臼した膝蓋骨が大腿骨外顆に乗り上げた状態で、周囲の軟部組織の緊張により膝が軽度屈曲位で保持されます。
他動的に動かそうとすると抵抗があり、離すと元の位置に戻ります。
4:× 膝関節90度屈曲位では固定しません。
整復後は膝関節伸展位から軽度屈曲位で固定し、内側の支持組織の修復を待ちます。
深い屈曲位は膝蓋大腿関節への負担が大きく、固定肢位として適しません。
【ポイント】
膝蓋骨脱臼は「外側・思春期女性・Q角増大・軽度屈曲位の弾発性固定」がキーワードです。
再発予防には内側広筋の強化が重視されます。