正答4
解説
正解は4です。
運動失調は、深部感覚、小脳、前庭(平衡感覚)、大脳のいずれかの障害で起こります。
視覚による代償の有無から、閉眼で悪化するタイプを見分ける問題です。
【選択肢別解説】
1:× 大脳性運動失調は、前頭葉などの病変で起こる失調で、閉眼による悪化は特徴ではありません。
2:× 小脳性運動失調は、開眼していても閉眼していても同程度にみられます。
小脳自体の協調運動の障害なので、視覚で代償できないためです。
3:× 前庭性運動失調は平衡障害が主体で、閉眼でやや動揺が増すことはありますが、閉眼で著明に悪化する失調の代表ではありません。
眼振やめまいを伴い、一側へ倒れやすいのが特徴です。
4:○ 脊髄後索性運動失調は閉眼で悪化します。
後索は関節の位置覚などの深部感覚を伝える経路で、障害されると手足の位置がわからなくなります。
開眼時は視覚で代償できますが、閉眼すると代償できずに動揺が強くなり、ロンベルグ徴候が陽性になります。
【ポイント】
ロンベルグ徴候は「開眼では立てるが閉眼で倒れる」状態で、深部感覚障害(後索性失調)を示します。
小脳性失調ではロンベルグ徴候は陰性と覚えましょう。