正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
股関節後方脱臼は、自動車事故のダッシュボード損傷などで起こる股関節脱臼の代表です。
受傷機序、骨頭の触知部位、整復障害因子、整復法を確認する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 後方脱臼は、股関節屈曲・内転・内旋位で膝から大腿骨長軸方向に外力が加わって生じます。
過伸展に外転・外旋が強制されて生じるのは前方脱臼です。
2:× 後方脱臼では、骨頭は鼡径部ではなく殿部の皮下に触れます。
鼡径部はかえって空虚となり、骨頭を鼡径部で触れるのは前方脱臼(恥骨上脱臼)です。
3:○ 骨頭は関節包の裂け目(裂孔)を通って脱出します。
裂孔が狭いと骨頭がボタン穴に引っかかったようになり、整復を妨げる因子になります。
4:○ スティムソン法は、患者を腹臥位にして患肢を台の端から垂らす整復法です。
股関節と膝関節を90度屈曲位にし、下肢の重さと重力を利用して骨頭を寛骨臼へ戻します。
【ポイント】
後方脱臼は「屈曲・内転・内旋位で弾発性固定」「患肢は短縮してみえる」「坐骨神経損傷の合併」が要点です。
整復法はスティムソン法のほか、仰臥位で行うデパルマ法・コッヘル法も覚えましょう。