正答3
解説
正解は3です。
変形性膝関節症は、関節軟骨のすり減りを主体とする退行性の疾患です。
炎症性の関節疾患との違いを、症状と関節液の性状で区別することが問われています。
この問題はみられないものを選ぶので、○ が答え(みられないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 運動開始時の痛みは変形性膝関節症でみられます。
立ち上がりや歩き始めに痛み、しばらく動くと軽くなるのが初期の特徴です。
2:× 大腿四頭筋の萎縮は変形性膝関節症でみられます。
痛みのために膝を使わなくなり、膝を支える大腿四頭筋が萎縮します。
そのため、大腿四頭筋の筋力訓練が保存療法の中心になります。
3:○ 関節液の混濁は、変形性膝関節症ではみられません。
変形性膝関節症の関節液は、淡黄色で透明、粘りけのある非炎症性の性状です。
関節液が混濁するのは、関節リウマチ、化膿性関節炎、痛風・偽痛風などの炎症性関節疾患です。
4:× 骨棘形成は変形性膝関節症でみられます。
関節の辺縁に骨が増殖してとげのように突き出す変化で、エックス線写真での重要な所見です。
【ポイント】
変形性膝関節症のエックス線所見は、関節裂隙の狭小化(特に内側)、骨棘形成、軟骨下骨の硬化です。
日本人では内側の軟骨がすり減り、O脚(内反膝)になることが多いです。