正答3
解説
正解は3です。
手術や創傷の処置における、結び方、抜糸の時期、縫合糸の選び方が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 女結びは男結びより緩みやすいので、記述は誤りです。
男結び(こま結び)は、2回の結び目が逆向きに重なるため締まって緩みにくい結び方です。
女結び(縦結び)は同じ向きに結ぶため、ほどけやすくなります。
2:× 体幹部は顔面より抜糸時期が早いのではなく、遅いです。
顔面は血流が豊富で傷の治りが早いため、数日程度で抜糸します。
体幹部や四肢は治癒に時間がかかるため、顔面より遅く抜糸します。
3:○ 糸の周囲に炎症が及ぶときは早めに抜糸します。
縫合糸は異物であり、周囲に炎症や感染が起こると糸が感染を広げる原因になるからです。
早めに抜糸して排膿を促し、感染の拡大を防ぎます。
4:× 人工血管の吻合には、吸収性縫合糸ではなく非吸収性縫合糸を用います。
人工血管は自然には組織と一体化しないため、糸が吸収されると吻合部が離れてしまうおそれがあるからです。
【ポイント】
吸収性縫合糸は消化管や皮下など一定期間で癒合する部位に、非吸収性縫合糸は血管吻合や長期の強度が必要な部位に用います。
抜糸は、血流の良い顔面・頸部が早く、体幹・四肢、特に関節部や下肢は遅くなります。