正答4
解説
正解は4です。
脊髄くも膜下麻酔(腰椎麻酔)は、くも膜下腔の脳脊髄液中に局所麻酔薬を注入し、脊髄神経を麻痺させる方法です。
【選択肢別解説】
1:× 脊髄くも膜下麻酔は、多くは胸椎ではなく腰椎で穿刺します。
脊髄は成人では第1〜2腰椎の高さで終わるため、それより下の第3・4腰椎間や第4・5腰椎間で穿刺して脊髄の損傷を避けます。
2:× 脊髄くも膜下麻酔は、上腹部ではなく下腹部や下肢の手術に使用します。
麻酔の範囲を胸の高さまで広げると、血圧低下や呼吸抑制が強くなるため、上腹部の手術には一般に全身麻酔を用います。
3:× サドルブロックは、側臥位ではなく座位で行います。
座位で比重の重い麻酔薬を注入し、薬液を下方にとどめて、会陰部や肛門部だけを麻痺させる方法です。
4:○ 脳脊髄液が漏れると頭痛が起こります。
穿刺した硬膜の穴から脳脊髄液が漏れて髄液圧が下がるために起こる頭痛(硬膜穿刺後頭痛)です。
起き上がると強くなり、横になると軽くなるのが特徴です。
【ポイント】
脊髄くも膜下麻酔の主な合併症は、血圧低下、徐脈、呼吸抑制(高位麻酔)、頭痛です。
穿刺部位の目安となるヤコビー線(左右の腸骨稜を結ぶ線)は、第4腰椎棘突起の高さを通ります。