78 歳の男性。
高血圧を指摘されていた。
脳出血を発症し、3 か月のリハビリテーション後に在宅療養を開始した。
右上下肢の完全麻痺を呈している。
正しい組合せはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
高血圧を背景に脳出血を起こし、右上下肢の完全麻痺が残った症例です。
発症から3か月が経過しており、錐体路障害による慢性期の所見と再発予防が問われています。
【選択肢別解説】
1:× バビンスキー反射では、母趾は足底側ではなく足背側に屈曲(背屈)します。
足底の外側をこすると母趾が背屈し、他の趾が扇状に開く現象で、錐体路障害を示します。
母趾が足底側に曲がるのは正常な足底反射です。
2:× 完全麻痺となった右上肢の姿勢は、バレー肢位ではありません。
バレー徴候は、軽い麻痺を見つけるための検査で、両上肢を前に挙上させて麻痺側が回内しながら下がるのをみるものです。
慢性期の片麻痺では、上肢が屈曲・内転・回内し、下肢が伸展するウェルニッケ・マン肢位をとります。
3:× 右上下肢の麻痺であれば、病変は右ではなく左大脳半球にあります。
錐体路は延髄の錐体交叉で反対側に移るため、大脳の病変と反対側の手足が麻痺するからです。
4:○ 再発予防として血圧の管理を行うのは正しい組合せです。
高血圧は脳出血の最大の危険因子であり、降圧治療によって再発の危険を下げることができます。
【ポイント】
錐体路障害の徴候は、痙性麻痺、腱反射亢進、バビンスキー反射陽性、クローヌスです。
脳出血の再発予防の基本は血圧管理であることを押さえましょう。