正答2
解説
正解は2です。
脊椎圧迫骨折は、骨粗鬆症のほか、骨を破壊する疾患によって弱い力でも起こる病的骨折として生じます。
【選択肢別解説】
1:× 血友病は脊椎圧迫骨折を起こしやすい疾患ではありません。
凝固因子の欠乏による出血傾向が特徴で、関節内出血を繰り返して関節障害(血友病性関節症)を起こします。
2:○ 多発性骨髄腫は脊椎圧迫骨折を起こしやすい疾患です。
腫瘍化した形質細胞が骨髄で増え、破骨細胞を活性化させて骨を溶かすため、全身の骨がもろくなります。
脊椎の病的圧迫骨折による腰背部痛で発見されることも多いです。
3:× 慢性骨髄性白血病は脊椎圧迫骨折を起こしやすい疾患ではありません。
白血球の著しい増加と脾腫が特徴で、フィラデルフィア染色体が診断の決め手です。
4:× 特発性血小板減少性紫斑病は脊椎圧迫骨折を起こしやすい疾患ではありません。
血小板に対する自己抗体で血小板が減り、皮下出血や鼻出血などの出血症状がみられます。
【ポイント】
多発性骨髄腫は、骨痛と病的骨折、頭蓋骨の打ち抜き像、高カルシウム血症、腎障害、貧血、血清・尿中のM蛋白(ベンス・ジョーンズ蛋白)が特徴です。
高齢者の腰痛では、骨粗鬆症だけでなく多発性骨髄腫や癌の骨転移も考えましょう。