正答4
解説
正解は4です。
造血幹細胞移植では、移植の前に大量の抗がん薬や放射線を用いる前処置を行います。
移植後もしばらくは免疫が大きく低下します。
こうした治療の特徴を踏まえた患者への説明を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 「移植を受けても不妊になりません」は誤りです。
前処置で用いる大量の抗がん薬や全身への放射線照射により、高い確率で不妊になります。
必要に応じて、事前に精子や卵子の保存について情報を提供します。
2:× 移植直後は多床室ではなく、無菌室などの個室で過ごします。
白血球が非常に少なく、感染を起こしやすいためです。
3:× 移植後1週間で退院することはできません。
移植した造血幹細胞が生着して血球が回復するまでに、通常2〜4週間程度かかります。
入院期間は数か月に及ぶことも少なくありません。
4:○ 「退院後も感染予防が必要です」は適切な説明です。
退院後も免疫機能の回復には時間がかかり、免疫抑制薬を使うこともあるためです。
手洗い・うがい・マスクの着用や、生ものを避けるなどの感染予防を続けます。
【ポイント】
造血幹細胞移植の主な合併症は、感染症と移植片対宿主病(GVHD)です。
GVHDは、移植したドナーのリンパ球が患者の体を攻撃するもので、皮疹・下痢・肝障害などが現れます。