正答3
解説
正解は3です。
投与経路によって吸収の速さや肝臓での初回通過効果がどう違うかを問う問題です。
初回通過効果とは、消化管から吸収された薬物が門脈を通って肝臓で代謝され、効果が弱まることです。
【選択肢別解説】
1:× 皮下注射は筋肉注射より吸収が遅くなります。
筋肉は皮下組織より血流が豊富なため、筋肉注射のほうが吸収が速いです。
2:× 直腸内投与は経口投与より効果の発現が速くなります。
直腸の粘膜から吸収された薬物の一部は門脈を通らずに全身循環に入るためです。
3:○ 経皮投与では、薬物が皮膚から吸収されて直接全身循環に入ります。
門脈を経由しないため、肝臓での初回通過効果を受けません。
4:× 舌下投与は肝臓での初回通過効果を受けません。
口腔粘膜から吸収された薬物は門脈を通らずに全身循環に入るため、ニトログリセリンなどに用いられます。
【ポイント】
初回通過効果を大きく受けるのは経口投与です。
舌下・経皮・注射は受けず、直腸内投与は一部だけ受けると整理します。
注射の吸収速度は静脈内、筋肉内、皮下の順に速いです。