正答2
解説
正解は2です。
薬物の投与経路による吸収・代謝・排泄の違いを問う問題です。
初回通過効果とは、吸収された薬物が全身に回る前に肝臓で代謝され、効き目が減ることです。
【選択肢別解説】
1:× 皮下注射は、静脈内注射より作用の発現が遅いです。
静脈内注射は薬物を直接血液中に入れるため、最も速く効きます。
2:○ 直腸下部から吸収された薬物は、門脈を通らずに下大静脈へ入ります。
そのため肝臓での初回通過効果を受けにくい投与経路です。
嘔吐などで内服できない場合や、小児の解熱にも使われます。
3:× 経口投与された薬物は、主に胃ではなく肝臓で代謝されます。
小腸から吸収された薬物は、門脈を経て肝臓に運ばれます。
4:× 薬物は皮膚からも排泄されます。
主な排泄経路は腎臓(尿)と胆汁(便)ですが、汗・呼気・唾液・母乳からも排泄されます。
【ポイント】
作用発現の速さは、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、経口の順です。
直腸上部の血液は門脈へ流れるため、厳密には初回通過効果を一部受けます。