正答4
解説
正解は4です。
認知症の症状は、脳の障害で直接生じる中核症状と、環境や心理状態の影響で現れる行動・心理症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)に分けられます。
【選択肢別解説】
1:× 暴力・暴言はBPSDです。
不安や混乱、周囲の対応への反応として生じることが多く、中核症状ではありません。
2:× 異食は、食べ物でないものを口にする行動で、BPSDに含まれます。
認知機能の低下を背景に起こりますが、それ自体は中核症状ではありません。
3:× 妄想はBPSDに分類されます。
アルツハイマー型認知症では「財布を盗られた」などの物盗られ妄想が多くみられます。
4:○ 記憶障害は、脳の神経細胞の障害によって直接生じる中核症状です。
アルツハイマー型認知症では、新しいことを覚えられない近時記憶の障害が初期から目立ちます。
【ポイント】
中核症状には、記憶障害、見当識障害、失語・失行・失認、実行機能障害、判断力の低下があります。
BPSDは、環境調整やかかわり方の工夫で軽減できる可能性がある点が、看護の重要なポイントです。