高齢者の大腿骨頸部骨折とその看護について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 骨粗鬆症を有する高齢者に好発する。
b ガーデン分類のステージⅡでは、人工骨頭置換術が適応となる。
c 人工骨頭置換術後は、股関節の脱臼の危険性があるので体位変換は禁忌である。
d 術後は、深部静脈血栓症予防のため早期離床を図る。
正答2
解説
正解は2です。
大腿骨頸部骨折は、骨粗鬆症のある高齢者が転倒したときに起こりやすい骨折です。
骨のずれの程度をガーデン分類で評価し、手術の方法を決めます。
【記述別解説】
a:○ 骨粗鬆症で骨がもろくなった高齢者は、尻もちをつく程度の転倒でも大腿骨頸部を骨折しやすくなります。
b:× ガーデン分類のステージⅠ・Ⅱは骨のずれがない、または少ない骨折で、骨接合術が選ばれます。
人工骨頭置換術が適応となるのは、ずれの大きいステージⅢ・Ⅳです。
c:× 人工骨頭置換術後に体位変換は禁忌ではありません。
脱臼しやすい肢位(股関節を深く曲げる・内側にひねるなど)を避け、外転枕を使って体位変換を行います。
d:○ 長く臥床すると下肢の血流が滞り、深部静脈血栓症が起こりやすくなります。
早期離床は血栓予防のほか、肺炎や筋力低下の予防にもつながります。
【選択肢別解説】
1:× bが誤りです。
2:○ aとdはどちらも正しい記述です。
3:× bとcがどちらも誤りです。
4:× cが誤りです。
【ポイント】
「ガーデン分類Ⅰ・Ⅱは骨接合術、Ⅲ・Ⅳは人工骨頭置換術」が基本です。
人工骨頭置換術後は、脱臼肢位を避ける生活指導が重要です。