A さん(32 歳、初産婦、会社員)は妊娠 32 週 0 日である。
夫(33歳、会社員)と 2 人暮らし。
本日は妊婦健康診査のため来院した。
身長 160 cm、非妊時体重 57.0 kg。
これまでの妊娠経過は問題ない。
「最近、腰痛が気になります」と話す。
腹部は柔らかく、子宮収縮の自覚はない。
助産師は Leopold〈レオポルド〉触診法で胎児が第 1 頭位であることを確認後、安藤による子宮底長の測定法で子宮底長を測定することにした。
A さんは 15 分前に尿検査を済ませている。
診察の結果、体重 65.0 kg、血圧 134/70 mmHg で、 5 分後に 118/60 mmHg、下肢浮腫(±)、尿蛋白(±)、尿糖(−)、胎動 +。
子宮底長 28.0 cm、腹囲 89.0 cm、胎児心拍数 156 bpm、推定胎児体重は 1,800 g、AFI は 21 cm であった。
A さんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Aさんは妊娠32週0日で、非妊時体重57.0 kg(BMI約22.3)から体重が8 kg増えています。
血圧は初回134/70 mmHg、5分後118/60 mmHgで、尿蛋白(±)、子宮底長28.0 cm、推定胎児体重1,800 g、AFI 21 cmです。
【選択肢別解説】
1:× 羊水過多ではありません。
AFIの正常範囲はおよそ5〜24 cmで、羊水過多は25 cm以上(または24 cm以上)とされます。
21 cmは正常範囲です。
2:× 妊娠高血圧腎症ではありません。
高血圧の基準は140/90 mmHg以上で、Aさんの血圧はこれを下回っています。
尿蛋白(±)も蛋白尿とは判断しません。
3:○ 推定胎児体重1,800 gは妊娠32週として標準的な範囲にあり、胎児の発育は正常です。
4:× 子宮底長28.0 cmは妊娠32週として標準的な範囲で、子宮の大きさが週数に対して小さいとはいえません。
【ポイント】
子宮底長・推定胎児体重・羊水量は、週数ごとの基準範囲と照らし合わせて評価します。
血圧は安静にして測り直した値で判断し、1回の測定値だけで高血圧と決めつけないことが大切です。